おもてなしの心

インテリア デザイナー:ジョアンナ・プラント

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おもてなしの心

「ルールは自分が決めたルール」、「料理は自分が用意した料理」、「香りは自分が好きな香り」。そんな風に自分の思うままに、おもてなしの場を切り盛りできたら。人によっては、ここまで細部にこだわるのは気が重いかもしれません。ですが、インテリア デザイナーのジョアンナ・プラントは、上質なディナーパーティーをその煩雑さも含めて余すところなく楽しんでいるホストの代表例と言えるでしょう。

ジョアンナ・プラント、インテリア デザイナー

ジョアンナにとって、嵐の前の静けさ、つまり、ゲストが押し寄せる前に、自分が作り上げたものを見渡すひとときは、深い満足感に満たされる瞬間です。居心地のよいコーナーに置かれた、会話を弾ませる香りの良いキャンドルに、テラスに設置したシャンパンのボトルでいっぱいのバスタブ、誘惑であふれたダイニングテーブル。家の中も庭も入念に考えられたディテールにあふれつつ、人目を避けてくつろげるスペースがあちらこちらに用意されています。彼女のスタイルは、きっちりと整えられたパーティーのデコレーションに対する、完璧なまでのアンチテーゼ。「おもてなしのやり方に、自分自身が反映されていなければならないと思います。私はホームパーティーに、結婚式のような堅苦しい形式は求めていません」とジョアンナは言います。

私たちのお気に入りのホストが皆そうであるように、ジョアンナもキャンドルの灯りで雰囲気を盛り上げることを提唱しています。「キャンドルの光は、みんなを100万倍美しく見せてくれるんですよ。」とジョアンナ。ゲストを出迎える時の香りはレッド ローズのホーム キャンドルで、玄関ホールのテーブルの上に置かれています。ダイニングルームに選んだのは、フレッシュなシトラス系のライム バジル & マンダリンと、フローラルなオレンジ ブロッサムの組み合わせ。一方、日が暮れてからの主役はより重厚なインセンス & エンバーズと、ヴェルベット ローズ & ウードで、屋内にこもるときにぴったりで、陶酔感をもたらし、贅沢で、ほんのりセクシーな香りに包まれます。

“私にとって、おもてなしとは、寛大で豊かな気持ちを生み出すこと。だから、どんなにシンプルであってもたくさんのお花と美味しい料理は必ず用意しておきます。”
ジョアンナの肩ひじを張らない、リラックスしたパーティースタイルは、「いくつかの簡単なスタイリングのコツさえわかれば簡単に真似できるわ。」と彼女は言います。

フラワー:
オーダーメイドのブーケも素敵ですが、形式にとらわれず、やりすぎなくらいがちょうどいいとジョアンナは考えています。「花瓶にたくさんの花を投げるように活けるだけ。私にとって、おもてなしとは、寛大で豊かな気持ちを生み出すこと。だから、どんなにシンプルであってもたくさんのお花と美味しい料理は必ず用意しておきます。」

ドリンク:
「自分で飲み物を用意するためのドリンクバーは必ずセットします。夏ならピンク・ジン。夏のパーティーで、ピンク色の飲み物ほど魅力的なものはないでしょう?」

フード:
「おしゃれじゃなくてもいいんです。誰も気にしないもの、そんなにね。複雑な料理を作るとなると、ホストはストレスを感じてしまいます。だから私は、出来合いの料理を買うのもありだと思っています。家でのおもてなしの良さは、みんなにリラックスしてもらえること。ですので、いつも家庭的なスタイルにするのが私流です。」

テーブルアレンジメント:
ジョアンナのテーブルは、ヴィンテージの食器やフレンチリネン、低めに活けた花など、その日彼女の目に留まったものを組み合わせたミスマッチが特徴で、常に思慮深くレイアウトされています。一方で、席順に関しては、誰がどこに座るかあらかじめ決めておくフォーマルな形式が好きなのだとか。それはネームカードを用意するためにカリグラフィーの練習ができるからと、ゲストをシャッフルできるから。「私のパーティーでは、幅広い年齢層の人をミックスすることにこだわっています。若い人達にとって刺激になるようにね。」

これこそ、上質なホームパーティーの極意と言えるでしょう。

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